【原始的哺乳類】単孔類ってどんな動物

タスマニアを含むオーストラリアでは単孔類と呼ばれる卵生なのに哺乳類という生き物が生息しています。単孔類ってどんな生き物なのでしょう。

このページでは単孔類について解説しています。

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世にも珍しい単孔類

みなさんは”単孔類”という単語を聞いたことがありますか?

単孔類(たんこうるい)単孔目(たんこうもく)一穴目(いっけつもく)もしくはカモノハシ目ともいわれます。

多分それらの単語を聞いたことない方が大勢いらっしゃると思います。

でも聞いたことがないのも当たり前、単孔類というのは北半球に生息していない動物なんです。単孔類はタスマニアを含むオーストラリアニューギニア島の一部にしか生息していません。

しかも単孔類にはカモノハシ科とハリモグラ科の2科のみしか現存しておらず、カモノハシ科は1属1種のみハリモグラ科は2属4種のみが地球上に残っているにすぎません。

生物の分類について

上記で目とか科とか属とかってでてきますが、これらは生物を分類するときに使う基本単位です。生物を分類するというのは、仲間でまとめていくということです。

その単位は上から順番に

  • ドメイン(domain:現在最も高い階級。真核生物・細菌・古細菌の3界説が有力か
  • 界(kingdom:動物界・植物界など6界説が有力か
  • 門(phylum/division:脊索動物門・節足動物門とかおよそ100門に分類される
  • 綱(Class:哺乳綱・両生綱・爬虫綱など
  • 目(order:サル目・有隣目・単孔目など
  • 科(family:イネ科・キク科・ヒト科・オナガザル科など
  • 属(genus:イネ属・キンバラ属・ヒト属・イヌ属など
  • 種(species:イネ・ヒト・キバタンなど200万種以上があり実際は何倍も多いと推定

”種”は普段使われている呼称で、そこからどんどん上へ辿っていくとその仲間たちがわかってきます。”目”、”科”、”属”、”種”ぐらいまでの順番を覚えておくと図鑑や動植物関係などの書物などをみたときに楽しみが広がるかもしれません。

”単孔類”の意味

単孔類というのは読んで字の如く、あな(孔)がひとつ(単)という意味です。

英語では‘Monotreme’。古代ギリシャ語のmonos‘single’)とtrema‘hole’)からきているそうです。

鳥類や爬虫類などでは生殖と糞尿を排泄する箇所が共通の1箇所の穴でまかなっています。この糞尿と生殖を兼ね備える穴のこと”総排出腔”(英名”Cloaca”)と呼びます。

単孔類はこの総排出腔をもつ唯一の哺乳類であり、”ひとつの穴”を意味する単孔はこの総排出腔を意味しています。

原始的な哺乳類

単孔類は卵を産んで母乳で育てるという、哺乳類としては唯一の生態をしています。

お乳の与え方も独特です。母親には他の哺乳類と同様に乳腺はありますが、他の哺乳類のような乳首がありません。乳腺から出てきた母乳は毛穴や汗腺などからジワーっと染み出てきて、赤ちゃんはそれをペロペロとなめて食事をします。

また単孔類は体温の調整が他の哺乳類に比べて苦手なようで、気温によって体温が変動しやすいようです。

単孔類の特徴をまとめると

  • 総排出腔がある
  • 卵生である
  • 乳首がなく乳腺から母乳を染み出させる
  • 体温調整能力が他の哺乳類に比べて貧弱である

これら特徴から、単孔類は非常に早い段階、2億年以上前に他の全ての哺乳類のグループと分岐したと考えられ、現生哺乳類で最も原始的なグループとされています。

単孔類の動物たち

先述したように単孔類にはカモノハシ科とハリモグラ科の2科のみが現存しています。

カモノハシ科に属する動物はカモノハシ(Platypus)1種のみです。

カモノハシはタスマニアを含むオーストラリア東部のみに生息している、カモのようなクチバシと水中を泳ぐための水掻きを持つ愛嬌のあるオーストラリアを代表する動物です。

ハリモグラ科に属する動物はハリモグラ属に属するハリモグラ(Short-beaked Echidna)1種ミユビハリモグラ属に属するニシミユビハリモグラ(Western long-beaked Echidna)、ヒガシミユビハリモグラ(Eastern long-beaked Echidna/Barton’s long-beaked Echidna)、デビットキョウミユビハリモグラ(Sir David’s long-beaked Echidna/Attenborough’s long-beaked echidna/Cyclops long-beaked echidna)の3種がいます。

そのうちハリモグラ属のハリモグラはタスマニアを含むオーストラリアからニューギニア島にかけて生息し、ミユビハリモグラ属の3種はニューギニア島のみに生息しています。

ハリモグラは全身を鋭い棘で覆われた、鼻の長いユーモラスな動物です。

タスマニアへ単孔類を見に行こう

夏の間、野生のハリモグラは道路脇や開けた森林、家の庭などに比較的頻繁に出没します。タスマニア島内をドライブ中にハリモグラに遭遇する確率は比較的高いです。もちろん安全運転第一で道路脇でノソノソと歩いているハリモグラにも気を付けて運転してみてください。

野生のカモノハシと出会うのは運との勝負です。タスマニア島内にはカモノハシが出てくるスポットがいろいろとありますが、そこへ行ったからといって必ず出没するとは限りません。行ったときに丁度カモノハシが食事中で、丁度その場所で捕食をしている、というタイミングが合えば野生のカモノハシに出会えますが現実はなかなか厳しかったりします。

タスマニア北部ローンセストンから車で1時間弱の場所に”カモノハシハウス”という水族館があります。ここはカモノハシとハリモグラを観察できる施設で、確実にこれらのユニークな動物たちと出会うことができます。

わくわくタスマニアにはカモノハシハウスやトロワナ野生動物保護園などを訪れてタスマニアの珍しい動物たちと出会えるツアーがあります。動物が好きな方やご家族連れなどからご好評をいただいているこのツアー、タスマニアへお越しの際は是非ご利用ください。

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