海外で天気予報を見ていると、ノット(knot(s))で風速を表記している国があります。日本人に馴染みの深いメートル法の秒速へ瞬時に換算できればアウトドアで活動している時などに便利です。
今回はこのノット表記の風速の簡単な換算方法についてみていきたいと思います。
時速から秒速への換算方法もあるので興味のある方は是非お読みください。
ノット(knot)とは
普通の生活をしている日本人にはあまり馴染みのないノット。しかし海事関係、漁師さんとか船乗りさんにとってノットはとても馴染み深い単位です。それでは1ノットとはどれぐらいの速さなのでしょうか?
1 ノットは1時間に1 海里進む速さを示す単位になります。
これは1.852 km/hです。
ノット自体が1 時間に進む速さの単位になっています。ノット表記の場合は1 kn/hourという表記の仕方はしません。
knotは複数形をとります。1 knotより大きい数字だとはknotsと”s”が入って複数形となります
もともとノットは船の速度をはかるのにロープに結び目(ノッチ)を作って海に投げ入れ、結び目が一定時間内にいくつ過ぎていくかで船の速度を測っていたのが起源となっています。
ノット(knot)から m/sec の換算
先述しましたが1ノットとは時速1.852 km/hのことです。ということは、1ノットの風速というのは時速にすると1.852 km/hです。
時速から秒速にするには時速を3.6で割れば求められます。
*参考記事:【瞬時に換算】時速100kmは秒速何メートル?
1.852 ÷ 3.6 ≒ 0.514
風速1ノットは風速約0.5メートル/秒となりました。
ノットから秒速への換算式
(秒速 m/sec)=(ノット)x 1.852 ÷ 3.6
秒速からノットへの換算式
(ノット)=(秒速 m/sec)x 3.6 ÷ 1.852
ノットからメートルへ瞬時に換算する方法
「いやいやちょっと待て、毎回電卓片手に計算するのか。」という声も聞こえてきそうですがちょっとお待ちください。まずは以下の表をご覧になってください。
この表は5ノットから55ノットまでを5ノット毎に時速と秒速に換算したものです。
Knot | 時速 km/h | 秒速 m/s |
5 | 9.25 | 2.57 |
10 | 18.52 | 5.14 |
15 | 27.78 | 7.72 |
20 | 37.04 | 10.29 |
25 | 46.30 | 12.86 |
30 | 55.56 | 15.43 |
35 | 64.82 | 18 |
40 | 74.08 | 20.58 |
45 | 83.34 | 23.15 |
50 | 92.60 | 25.72 |
55 | 101.86 | 28.29 |
表を眺めてみるとノットの約2 倍が時速 km/hになり、ノットの約1/2 倍が秒速 m/sになっています。正確な数字は必要な時に計算すればいいだけです。
大事なのはノット表示の天気予報を見たり聞いたりしたときに、瞬時にだいたいの数字がわかることです。
海外から日本へ来ているノット表示に慣れている外国人の方たちへ、台風などの風速を教えてあげたりするときにも役に立ちます。発表されている秒速を2 倍にしてノットを教えてあげれば、その風速の凄まじさに目を丸くすることでしょう。
秒速 m/s =ノットx 1.852 ÷ 3.6
ノットの約1/2倍が秒速 m/s
秒速 m/s の約2 倍がノット
ノットの約2 倍が時速 km/h
時速 km/hの約1/2 倍がノット
風速20ノットってどれくらいの強さ?
それでは、タイトルの風速20ノットってどれくらいの強さ?の解答です。
すでに上記表中に記載していますが、
風速20 ノット = 風速 10.29メートル毎秒です。
風速10 メートルの風は気象庁では「やや強い風」に分類されています。
海での活動が制限され、ディズニーランドなどのテーマパークではアトラクションが中止になったりすることもある風速です。
結構強い風なんですね。
最後に
ノットからメートル毎秒への換算方法、いかがでしたか?
海外旅行へ行って日本とは違う自然の中に身を置くとこはとても魅力的なことです。山でのハイキング。海や川でのフィッシング。カヌーやカヤックに乗ることもあるでしょう。ボートへ乗って動物や地形を見てまわることもあります。ゴルフを楽しむかもしれません。
しかし大自然の中で遊ぶには自然の驚異をいつも感じていなければいけません。しっかりと天気予報を確認して危なそうなときには撤退する勇気をもって、楽しく安全に観光をしてください。