動物や野鳥、お花や植物が好きな人たちは、その種が何科であるかとか何属に属しているかなどといのは結構重要だったりします。
しかし普通の人たちは普段あまりそういったことに関心がないのではないでしょうか。
この記事では生物の分類について簡単にまとめています。
生物を分類するとは
表題の”かいもんこうもくかぞくしゅ”はあやしい呪文などではありません。生物を分類するときの階級名です。
漢字で書くと”界門綱目科属種”です。
これら階級名は生物を分類するときに使う基本単位になります。
生物を分類するというのは、”仲間でまとめていく”、ということと同じ意味になります。
分類階級名
分類階級
- ドメイン(domain):現在最も高い階級。真核生物・細菌・古細菌の3界説が有力か
- 界(kingdom):動物界・植物界など6界説が有力か
- 門(phylum/division):脊索動物門・節足動物門とかおよそ100門に分類される
- 綱(Class):哺乳綱・両生綱・爬虫綱など
- 目(order):サル目・有隣目・単孔目など
- 科(family):イネ科・キク科・ヒト科・オナガザル科など
- 属(genus):イネ属・キンバラ属・ヒト属・イヌ属など
- 種(species):普段使われている呼称。200万種以上があり実際は何倍も多いと推定
注)更に細分化して分類していくと群、亜、族など上記よりも多くの分類階級があります。
ヒトの分類
例えば我々ヒトの分類はどうなっているのか見てみましょう。
- ドメイン:真核生物 Eukaryote
- 界:動物界 Animalia
- 門:脊索動物門 Chordata
- 綱:哺乳綱 Mammalia
- 目:霊長目 Primate
- 科:ヒト科 Hominoidea
- 属:ヒト属 Homo
- 種:ヒト H. sapiens
種というのは普段私たちが使っているその生き物の名前です。種のひとつ上、ヒト属には何がいるんだろうと調べるとジャワ原人や北京原人などの原人やネアンデルタール人などの旧人類がいます。
さらにひとつ上のヒト科を見てみるとオランウータンがヒト科でゴリラがヒト亜科、チンパンジーはヒト族となっています。
さらにさらにひとつ上の霊長目になるとお猿さんたち全体になり、上に行けば行くほど我々の仲間が増えていきます。
分類階級名を覚えよう
一番最上位のドメインは別として、界以下の階級の覚え方は謎の呪文のように”かいもんこうもくかぞくしゅ”と唱えましょう。
学校の試験対策で分類階級を覚えなくてはいけない人は上のように呪文を唱えて覚えてください。そうでない人もこの順番を覚えておくと図鑑や動植物関係などの書物などをみたときに楽しみが広がるかもしれません。