100年ぶり!?タスマニア州ローンセストンで積雪を記録

タスマニア日記
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50年ぶり?100年ぶり?

2020年8月4日の夜半から降り始めた雪は5日未明まで降り続け、ローンセストンでは実に約100年ぶりとなる積雪を記録しました。

5日朝の時点でラジオやテレビでは50年ぶりだといっていましたが、年長者たちはこんな積雪は見たことないというし、雪が積もった街の写真なども残っていないのでおかしいなと思っていました。

結局50年前の降雪は積もらない雪だったようで午後のWEB版の新聞では、”ほぼ1世紀ぶりの積雪”となっていました。

参考記事:ローンセストンとその周辺のニュースを扱う地方紙The Examinerの記事から

今回は多分記録上一番の積雪量!?

それでは100年前の雪はどうかというと、こちらも残っている写真を見てみるとたいしたことはなかったようです。もしかしたら今回の雪は白人入植以来一番の積雪量だったかもしれません。

タスマニアの高地では雪は珍しいものではありません。クレイドルマウンテンやセントラルハイランドなどでは夏でも雪が降ることがあります。ローンセストンから西にある山、ベン・ロモンド(Ben Lomond)にはタスマニア唯一のリフト設備のあるスキー場もあります。南の州都ホバートはクナニ/マウントウェリントンの中腹から山頂にかけて冬季の降雪はよくあります。ホバートの街にも数年に一度積雪を記録することがあります。

しかし今回のように北部の街に降雪、ましてや積雪があることは非常に稀です。私もローンセストンでは雪が降らないとローンセストニアン(ローンセストンっ子)から聞いていたので今回の積雪には驚きました。

タスマニア北部の人も雪を見たことがない人はいないでしょう。しかし街に雪が積もったのは初めての経験だったので夜中からスキーやソリ遊び、雪だるま作りなどを楽しんでいた人がいました。

うちの娘も朝起きたらWinter Winderlandだったので大喜びでした。みんなと雪で遊ぼうとうれしそうに学校へ行ったのですが、残念ながらその日は外での遊びは禁止されていました。滑って転んだら危ない、服が濡れて汚れるなどの理由だったそうです。こちらの先生たちもモンスタークレイマーの親たちからの抗議に戦々恐々としているみたいです。学校が終わるころには雪はほとんどとけていたので娘は本当にがっかりしていました。

さて、次にローンセストンに雪が積もるのはいつになるのでしょうか。出来れば1年に1度くらいあって欲しいものです。