オーストラリア大陸の南東に浮かぶタスマニア島。オーストラリア大陸とタスマニア島の間はバス海峡という海で隔てられています。そのためオーストラリア大陸からタスマニア島へ行くには飛行機か船を利用するしかありません。
この記事では タスマニアの空港やタスマニア便のある航空会社、フェリー便などについて解説しています。
空路タスマニアへ
現在、海外から直接タスマニアへ入るフライトはありません。逆のパターン、タスマニアから直接海外の空港へ行くフライトもありません。そのため日本からタスマニアへ行くにはオーストラリア本土の空港を経由する必要があります。*2020年、ニュージーランドとタスマニアの間でダイレクトフライトを飛ばそう、という計画があります。
*2021年、タスマニアホバート空港とニュージーランドの間にフライトができました。これがCovid-19で需要が減った観光対策の一時的なものなのか、今後も続いて行くのかはわかりません。
タスマニアの空港
現在タスマニアにある空港は下記表のとおりです。
空港名 | 所在地 | 備考 |
ホバート国際空港 | ホバート(ケンブリッジ) | タスマニア州都ホバートの空港。規模も利用客数も州内一番。 |
ローンセストン空港 | ローンセストン | ホバート国際空港に次ぐ規模。北部タスマニアの中心空港。 |
デボンポート空港 | デボンポート | メルボルンとの間のフライトが1日4本~5本。 |
バーニー空港 | ウィンヤード | メルボルン便に加えローンセストン便とキング島への便がある。 |
ケンブリッジ飛行場 | ホバート(ケンブリッジ | 1956年までのホバートのメイン空港。遊覧飛行や航空クラブの小型機発着がメイン。ストローン便あり。 |
ジョージタウン空港 | ジョージタウン | 主にプライベート飛行のための飛行場。 |
スミストン空港 | スミストン | 主に貨物用。 |
セントへレンズ空港 | セントへレンズ | 主に貨物とプライベート飛行用。 |
ストローン空港 | ストローン | ケンブリッジ空港との間に週3便あり。 |
フリンダース島空港 | ホワイトマーク | ローンセストン便とメルボルン便あり。 |
キング島空港 | カリー | メルボルン便、ローンセストン便、バーニー便あり。 |
表をみてもらうとわかる通り、現在タスマニア州内には11の空港・飛行場があります。
そのうちタスマニア本島内でオーストラリア本土との旅客用定期便がある空港はホバート、ローンセストン、デボンポート、バーニーの4つ。バーニー空港を利用する機会はあまりないと思いますので、ホバート国際空港とローンセストン空港、それとおまけでデボンポート空港の3空港が観光で訪れる際に利用する3大空港ということになります。
タスマニア3大空港への乗り入れ航空会社と行き先
ホバート国際空港
ジェットスター航空 | アデレード ブリスベン メルボルン シドニー |
カンタス航空 | メルボルン シドニー ブリスベン(時期による) |
カンタスリンク | シドニー |
タイガーエア | ゴールドコースト メルボルン |
ヴァージン航空 | ブリスベン メルボルン パース シドニー |
ローンセストン空港
ジェットスター航空 | ブリスベン メルボルン シドニー |
カンタスリンク | メルボルン |
ヴァージン航空 | ブリスベン メルボルン シドニー |
シャープ航空 | バーニー フリンダース島 キング島 |
エアラインオブタスマニア | ケープバロン島 |
デボンポート空港
カンタスリンク | メルボルン |
タスマニア3大空港へのフライト時間
3大空港とシドニー及びメルボルン間のフライト時間をみてみましょう。
ホバート国際空港 | メルボルン シドニー | 1時間05分 1時間45分 |
ローンセストン空港 | メルボルン シドニー | 55分 1時間45分 |
デボンポート空港 | メルボルン シドニー | 1時間05分 なし |
フライト利用のまとめ
タスマニア3大空港へのフライトを考える場合、便数が多いのはメルボルン便、次いでシドニー便になります。他の都市は便数が少なかったり、週に2~3便程度のこともありますのでご注意ください。
オーストラリア本土を観光せずに直接タスマニアへという方は、メルボルン経由でタスマニアへ入るのが便利です。メルボルンとタスマニアの間は便数が多くフライト時間も短い。更にメルボルン空港は国際線ターミナルと国内線ターミナルが同じ建物内なので移動が楽です。シドニー空港は国際線と国内線の建物が離れておりバスやタクシー、電車での移動が必要です。
海路タスマニアへ
タスマニア北部の街デボンポートとメルボルンの間を毎日フェリーが運航しています。フェリーに乗船してのタスマニア旅行はクルーズ気分も味わえてお得感があります。
スピリットオブタスマニア号
メルボルンとデボンポートの間を毎日往復しているスピリットオブタスマニア(Spirit of Tasmania)はTT-LIne Companyというタスマニア州政府が保有している会社が運行しています。フェリーはスピリットオブタスマニア号1号、2号の2隻がありメルボルン、デボンポートの間をお互い行き来しています。
メルボルン、デボンポート共にフェリー出発時間は夜7時30分。到着時間は翌朝6時です。夏の間の9月から4月、夜行便に加えて昼行便も週末を中心に運行されます。その場合、朝8時30分(9時50分)出発で夕方6時10分(7時30分)着と夜9時10分(10時30分)発で翌朝6時50分(8時10分)着の2便が運行されます。
料金はちょっとお高めです。船旅になりますので、運賃に加えキャビンの種類によって値段がかわってきます。
運航スケジュールや料金は変更になることがありますので詳細に関しては、Spirit of Tasmaniaのホームページをご覧ください。
最後に
オーストラリア本土とタスマニアの間はフライト時間だけを見ると遠くありません。ただ日本から直接タスマニアへ行こうとすると思ったより時間がかかってしまいます。オーストラリアで国際線を降りてから入国審査を経て荷物をピックアップ、そしてまたタスマニアへのフライトチェックイン。この手間に加えてフライトにもよりますがタスマニア便までの乗り継ぎ時間が結構長いということがあります。
苦労を乗り越えて辿り着いたタスマニアはあなたの期待を裏切りません。雄大な自然とユニークな動物たち、豊かな食材に暖かいおもてなし。タスマニアは皆さんのお越しを心よりお待ちしています。